「チーズはどこへ消えた?」から人生を振り返る
スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」は、ビジネスマンにお勧めされることが多い、物語をベースにした本です。
私もいつか読んでみたいと思っていたところ、KindleUnlimitedに入っていましたので、読んでみました。
短いストーリーの中から様々な教訓が得られる本ですが、私は自分自身の人生のビジョンを考えるきっかけをもらいました。
チーズはいずれなくなる
一般的にビジョンは抽象度が高く、そのための手段は具体的なものを置きます。
例えばビジョンは「福祉について多くの人に知っていただく」こととして、手段として「福祉について発信するブログを書く」こととします。
そしてそのブログが大人気になり、莫大な収入を得たとしましょう。
これが、「チーズはどこへ消えた?」におけるチーズです。
しかし、しばらくするとブログは段々読者が少なくなり、収入は落ち込んでいきます。
でもまだ大丈夫、まだ稼げてるから・・・と言って続けていると、あっという間に収入は0になってしまします。
収入が無くなってからも、いつか読者は帰ってくるはず、新しいことをやる方がリスクだと言って、ブログを続けようとするのが、「チーズはどこに消えた?」における「ヘム」という人物の考え方です。
お分かりの通り、いつまで経ってもチーズは戻ってきません。
ここで早めに見切りを付けて、例えばYouTubeとか、新しい発信方法に移行していけば、新たなチーズにいち早く出会うことができます。
「チーズはどこへ消えた?」ではスニッフというキャラが、新しいチーズをいち早く探しに行く様子が描かれています。
チーズはいずれなくなるのだから、早めに新しいチーズを探しに行こう、という教訓が読み取れると思います。
ビジョンを忘れてはいけない
スニッフは、今食べているチーズがもうすぐ無くなってしまうことを察し、いち早く新しいチーズを探しに行きました。
たとえで言えば、ブログではなくYouTubeで発信することを始め、先行者利益を享受しています。
しかしその時、「福祉について多くの人に知っていただく」というビジョンを忘れてしまっては元も子もないでしょう。
あくまでビジョンのための手段として新しい方法をとり、その結果としてお金がついてくる、ということが望ましいはずです。
自分自身の人生を振り返って
私自身、社会人から一念発起して専業学生になりました。
しかし、私にとってのビジョンはなんだったのでしょうか。
職場が嫌だったからやめた訳ではないですが、はっきりとしたビジョンがあった訳ではありません。
今大学院修士課程1年が終わろうとしている中、今後どのような道をたどって生きていくのか、考えなければなりません。
私自身の人生のビジョンはなんだろうか。
「チーズはどこへ消えた?」と悩む以前に、私にとってのチーズはなんだったのか。
「福祉について多くの人に知っていただく」ことはもちろん大事ですが、私の人生のビジョンとまでは言えない気がします。
名著から自分の生き方を振り返るきっかけをもらいました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。